アルター「アリシア・ハート」レビュー

アルター「アリシア・ハート」フィギュアレビューです。久々のアルター製フィギュアで、当ブログでは「アインハルト・ストラトス」以来になります。
キャラクターの出展は、アクアプラス製PSPゲーム「ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印」です。説明によると頑張り屋の見習い騎士ですが、勉強は全くダメということ。仲間想いの良い子で世話焼きという、なんか好感度高いキャラクターなんですね~。
ちなみに、このゲームにはキャラクターごとにクラスチェンジがあり、条件を満たすと上位にチェンジできます。この「アリシア」は、初期段階の「ファイター」クラスの造型です。
では、早速見てゆきましょう。
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製品内容 | |
---|---|
発売月 | 2015年2月 |
スケール | 1/8 |
製品サイズ | 全高 約180mm(台座含む) |
製品仕様 | PVC塗装済み完成品 |
原型製作 | 無銘 |
彩色 | 鉄森七方 |


パッケージは全体が透明プラスチックで、ちょっとおしゃれな感じのデザインとなっております。フィギュアによくある紙製の箱に窓が付いているタイプではないのは意外でした。このままでも飾れそうですね。キャラクターデザインは、カワタヒサシ氏です。

ブリスターパッケージです。「アリシア」本体の他に、両手剣、台座と基本的な構成になっています。詳細は後述いたします。


取り扱い説明書です。注意事項や、両手剣の持たせ方などが記載されています。








全身が入るように周囲を撮影してみました。今にも踏み込んで手にした両手剣で斬りかかるような動的な造型で、もうこれだけで絵になっています。


下方向からの前後です。お顔は無理のない造型で、この角度からでも破綻はありません。なかなか凛々しいお姿です。


ほぼ水平状態からの前後です。両手剣の角度は持たせるときに変えられるので、若干外側に向けて「右切り上げ」気味なイメージにしてみました。



上方向からの前後です。この角度からだと全体的な雰囲気がよく見てとれます。言葉で表現するとすれば、かっこいい造型ですね。



更に上方向から角度をつけてのカットです。これくらいになると、程よいパースが付いてイラストっぽく見えるように思えます。



お顔も見せていただきましょう。右、正面、左と3方向から。剣を振る瞬間なので力が入っていますが、普段はとても明るくてかわいいお顔なんだろうな~と、想像してしまいます。


ここからは部分的に見てゆきます。初めに頭部です。花びらの意匠のヘアバンドと、左右に三つ編みを円に束ねた特徴のある髪型です。長い髪の毛は、動きのために大きく後ろになびいています。さらさらな雰囲気の質感があって光が当たると綺麗に見えます。



腕部は、十字の意匠のある肩、肘の防護、そして手の甲にガントレットを着用しています。この辺りは騎士の雰囲気が出ているところです。光沢があり、よい質感を出しています。ちなみに、剣を持たせるときはかなり握り手がタイトなので慎重に持たせましょう。


武器である両手剣です。重量級な装備で、かわいらしい容姿とは対照的な部分ですね。女性剣士というとショートソードを連想しますが、なかなか勇ましいというか、もしかして軽々振り回すの…?


えーとですね…、お胸はかなりの貧にゅ…控えめです。そ、そうっ!まだ成長期なんですかね~。今後に期待してもよろしいでしょうか…?
ポーズで見えにくいのですが、ベストのような衣装と短めのネクタイを身につけています。



フリルの付いたチェック柄のスカートと革製のようなベルトを腰に巻いております。ベルトは特に固定用ではない様子ですが、剣の鞘などを装着するのかもしれませんね。服装は上下で見ると、学校の制服のような感じに見えます。塗りがとても丁寧ではみ出しも汚れもなく、高品質に仕上がっています。

スカートの中なのですが、白いタイツをはいているものでして、まあ…ですね。元々、お色気に縁がないキャラクターのようです。


脚部です。足に履いているブーツは、甲冑風なデザインで防御力高そうです。守るところはきちっと固めているような印象です。こちらにも十字のデザインが入っています。

最後に台座です。大理石の床のようなデザインですが、継ぎ目が台座に対してずれているのが平凡ではないデザインでよい感じです。また、それ自体が底の装飾に乗っているのがおしゃれです。なんとなく、チョコレートのようなイメージを受けました。
「アリシア」は台座に左足だけで固定されていますが、鉄芯が入っているので不安定な様子はないです。





フリーアングルで撮影してみました。今回は動きが特徴的なフィギュアなので、一連の動きを想像してカットを揃えてみました。

「ダンジョントラベラーズ」ということなので、文字どおり暗いダンジョンの中を想定して撮った画像で終わりといたします。情景的なのはあまり得意ではないのですが、どうでしょうか…?
「ダンジョントラベラーズ2」というタイトルの通り、原作のゲームは二作目です。一作目は同社のビジュアルノベルゲーム「ToHeart2」及び「ToHeart2 AnotherDays」のキャラクターを用いて、ロールプレイングとしたゲームでした。「ToHeart2」は私自身が大ファンなので、その魅力的なキャラクターが登場するならば、と飛びついたわけなのですが、本作は全くのオリジナルとしてデザインされたキャラクターであったので、実はあまり興味はなかったのです。
そういう理由でキャラクターもゲームもぜんぜん知らなくて過ごしていたわけですが、ホビー系イベントでこの「アリシア・ハート」が目にとまって、少しずつ興味がわいてきました。それでも、予約が始まってからも振り向かなかったのですけど、どういうことか、発売が迫ってきてからなんとなく気にかかってきて、とうとう購入するかと思った時には既に遅し、どこのホビーショップでも予約が終了となっていました。
結果的に事前キャンセルされた予約分を運よくつかむことができたのですが、大抵は割引価格で買えるフィギュアを今回ばかりは定価プラス消費税で買わざるを得なくなってしまいました。
そんなわけでかなり痛手に思っていたのですけど、実際に手元に届いてからはそうは思えなくなるほどクオリティが高かったので、撮影をし終えて非常に満足しているところです。しかし、これからは失敗しないようにしないとなぁ、なんてことも思っていたりします。
原作のゲームのほうも気になっていたりするわけなんですよ。特にPSVita版も発売されたので、いっそ本体共々何てことも…。タダシオカネガナイ。
まあ、そんな個人的な理由はどうでもいいですけど、さすがにアルタークオリティ、デコマス(彩色見本)からほぼイメージを違えずに完成してきました。原画師さんの描かれるイメージを高水準で反映されていて、塗りの正確さや質感も評価できる良作といえます。文章中にも書きましたが、動きを見事に造型しているので、飾っていてとても映えるのですよね。ただし、お色気は控えめですw
撮影については露出にこだわってみました。今までレビューしてきたフィギュア撮影はかなり感覚的に明度を仕上げてきましたが、時間を空けて見てみると明るすぎたかな、なんて振り返ることが多かったので、基準となる露出を大幅に超えないように意識して仕上げてみたつもりです。もちろん、閲覧する環境によって変わってしまうし、機材も万全ではありませんが、出来るだけのことはやってみようと思った次第であります。
現像についても同様の方針です。コントラストは少々冒険していつもより若干強めになっております。大幅な調整はありませんでしたので、撮影時点でのコンディションは上々だったのかなと思っています。
閲覧されている方々にどのように見えているかは分かりませんが、少しでも雰囲気が伝わっていただけたら幸いであります。
以上、アルター「アリシア・ハート」フィギュアレビューでした。